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30代でも急増?ひとり暮らしの若者の孤独死の増加の原因

孤独死は、今や、高齢者だけの問題だけではありません。実は30代のような若い世代でも孤独死が増えつつあるのです。現役世代ともいわれる若者がなぜ孤独死に陥ってしまうのか?現代の闇ともいわれるこの問題ですが、今のところ社会問題として大きく取り沙汰されることがありません。ですが、誰にも身近な問題であり知っておく必要があります。そこで今回は、ひとり暮らしの若者の孤独死の増加の原因についてお伝えしていきたいと思います。

若者で孤独死が増えている現状と原因

孤独死といえば、一人住まいの高齢者がひっそりと自宅で最後を迎えるといったイメージが強いですね。ですが孤独死の年齢割合をみてみましょう。
・~39歳:男性9.8%、女性17.5%
・60~69歳:男性32.4% 女性22.8%
・80歳以上:男性6.3% 女性16.5%
もっとも割合として多いイメージのある高齢者よりも39歳までの若者の割合が高いことが分かりますね。死因は病死が多いのですが、若い世代にいくに従って自殺が多くなり30代男性は48.3%、女性は64.7%と半数以上を占めます。なぜ、前途ある若者が自ら死を選ぶのか?そのヒントは貧困問題にあるといいます。就職氷河期の直撃や派遣が正式に始まった世代であり、給料が十分ではなく貧困に悩み未来を描けずにいる方の割合が多い世代。さまざまな我慢や不安、孤独とともに生きていくことを拒否した結果と考えられます。中には幼少期のいじめなどが原因で人間関係を築くことや社会生活を送ることに苦痛を感じ、死を選ぶというケースも。

孤独死になりやすい人の特徴

貧困だからといって悩み、孤独死を選ぶとは限りません。孤独死になりやすい方とはどんな方なのでしょうか?これにはプライドが高い方ではないかという可能性もあります。友人や家族がいたとしても弱音を吐くことができず、輝いて見えるほかの方と比べてドンドン孤独になっていくという構図です。また、会社では普通におしゃべりし他愛もない話しをしていた方が突然自殺を計ることも珍しくありません。これは会社やママ友といった上辺だけの関係で本音が話せず、人に囲まれているのにもかかわらず孤独を感じているパターンです。貧困ゆえに結婚をすることができず独身など、孤独にはたくさんのパターンがあります。ですが、孤独死になるかならないかの分かれ目は、地域にどれだけその方が溶け込んでいるかによって決まるのです。若者のひとり暮らしで近所とのつながりがない方は孤独死しても発見されづらい傾向にあります。ですが、まだ間に合う段階で声をかけてくれる方がいれば孤独死する確率は減っていくでしょう。

意外にも女性に多い

男性のほうがメンタル的に繊細といわれていますが、以外にも自ら死を選ぶ30~40代は女性の割合が高いのが特徴です。その数、なんと男性の2倍ほどというショッキングな数字ですが、男性よりも金銭的に不自由なことが多く将来の不安を感じやすいのかもしれませんね。金銭的な問題は、現在の生活だけでなく将来的な不安要素ともなり生きているのが苦行のように感じることも関係しているのでしょう。

若者の孤独死を防ぐには

給料が上がる見込みがないので恋人を作らず結婚もしないという方もいますが、案外2人で支え合えばなんとかなるもの。気にかけてくれる方がいれば孤独死となることはありません。結婚は…、という方もSNSで友人を作るだけでも随分と心が軽くなり、更新がないと気にかけてくれる方も現れます。また、最近では孤独死を察知し家族に注意喚起するアプリもあるなどさまざまな方法で孤独死を防ぐことができるのです。孤独死になり遺体発見が遅れると、高い確率で特殊清掃が必要となります。そうならないために自身で少し気をつけるよう心がけましょう。

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