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事故、自殺、他殺などにより浴槽で亡くなった場合「お湯の中で遺体が腐敗しやすいこと」「発見が遅れてしまいがちであること」などの理由でその現場はとても悲惨な状態となります。特殊清掃のプロが多くの現場を経験する中で、もっとも大変な作業となるのがこの浴槽死の現場です。
死後発見が遅れるほど、死体の腐敗が進んでしまうため、風呂場全体が汚染された状態になりひどい死臭が発生します。現場からその異臭が漏れ出し、近隣からクレームが来ることも…。検死、司法解剖などを行うケースでは、警察が遺体引き取ることになりますが、そのあとの現場の処理が大きな問題となります。
嗅いだことのない腐敗臭が漂う中で、遺体が浴槽の中で腐敗し真っ黒になった液体、洗い場の血液、発生した害虫などを清掃しなければならないからです。その異臭は想像を絶するもので、防毒マスクをしなければとても耐えられるものではありません。
また、浴槽死のケースでは、汚染物質(健康を害する菌など)が通常の何倍もの率で発生します。細菌による感染を防ぐためには防護服を用意しなければならず、とても素人が対処できる状態ではないことは明白です。
そのため、このような現場には、特殊清掃のプロによる片付けが必要です。元の状態に原状復帰するまで責任を持って対応しますので、万が一の際はご相談ください。
特殊清掃のプロが浴槽死の現場を清掃する場合、次のような流れで行います。
1.まず体液や腐敗液を流さず拭き取りながら作業します。
浴槽の中の多量の場合は、バケツなどで汲み出し、適切に処理します。むやみに体液・腐敗液を流さないように
作業します。
2.浴槽に残った腐敗物をふき取り、専用の薬剤などを使用して除菌・殺菌、脱臭作業を行います。
完全に臭いの原因が無くならなければオゾン脱臭機を使用しても意味がありません。
3.風呂場にあるシャンプーなどの備品は、除菌・脱臭後に破棄します。
4.浴槽、風呂場を解体し、撤去することもありますが、時に解体しないでご依頼者様の意向によりそのまま浴槽を使う事もありますので
その時の専門知識が無いとご依頼者様に余分な出費を与えてしまう事にもなります。ですので、解体する場合・除菌消臭に分けて作業を致します。
5.原状復帰のためのリフォームが必要な場合は行います。
<清掃時の注意点>
素人が水栓を抜いて液体を流してしまった場合、腐敗により剥がれた皮膚、体液、排泄物、髪の毛などが下水道管を詰まらせてしまいます。そのため、液体の中に直接手を入れて、異物を掻き出さなければならなくなります。
また、下水管の奥の方に腐敗物が入り込んでしまった場合は、取り除くことが困難になり二次災害を招くことも…。詰まった腐敗物からの異臭で周囲は混乱に陥り、手に負えない状況となったケースも発生しています。
大切な人が突然浴槽死をしてしまった…。こんなときは、気が動転してしまい、何からどう対応したらよいのかわからないものです。そこで、浴槽死による遺体を発見してから特殊清掃を行うまでの流れをまとめました。
1.まずは、警察に連絡します。
住居などで亡くなった場合は変死として扱われます。
死因を特定しなければならないため、まずは警察に連絡しなければなりません。
※管理会社、管理人などがご遺体を発見した場合は、警察への連絡後、すぐにご遺族に連絡を入れます。
2.その後すぐに特殊清掃業者に連絡します。
警察に連絡したあと、特殊清掃業者に連絡します。
清掃業者がすぐに動けるとは限らないので、前もって状況を話し相談しておくことが大切です。
状況を伝えることで、事前に見積りを取ることができますし、業者はいつでも動けるように準備し、待機することができます。また、親族・関係者への連絡も忘れずに行います。
3.警察から入室許可が出るのを待ちます。
警察による現場検証が終了すると、入室許可が出ます。
4.再度業者に連絡し、入室許可が出たことを伝えます。
できるだけ早急に特殊清掃を行うことで、悪臭などによる周囲への影響を少なくすることができます。
5.業者による特殊清掃を行います。
汚染箇所を全て除菌・撤去し、リフォームによる原状復帰を行います。
突然死、孤独死、自殺、事故などによる浴槽死などが発生した場合、その現場の後片付けが必要になりますが、ご遺族の方がそれを行うのは精神的にも肉体的にも困難です。特に賃貸の場合は、早急な原状復帰が必要となりますので、特殊清掃はプロにお任せください。
私たちは多くの現場を経験しておりますので、的確な対応が可能です。どのような異臭も除去し、風呂場も部屋も安全な状態に原状復帰いたします。その他、遺品整理にも対応可能です。ご不明点などについてもお問い合わせいただければていねいにお答えいたしますので、ご安心ください。
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