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社会現象となっている孤独死。特殊清掃や遺品整理サービスに従事していると、孤独死しやすい方の特徴やパターンが見えてきます。核家族化が進む中、やむを得ずひとり暮らしをしなければならないケースというのは確かにありますが、もしもの場合に備えて対策をしたり、周囲がほんの少し気遣いをしたりしていれば、寂しい孤独死を防ぐことができたケースもあるのは事実。
悲しい結末を迎える前になんとか回避できないものか…と願わずにはいられません。そこで、孤独死をしやすいパターンをふまえ、どうすれば悲しい孤独死を防ぐことができるのか、その具体的な対策についてご紹介します。将来、誰の身にも起こりうる孤独死について、ぜひ、皆さんも考えてみていただけたらと思います。
高齢化が進む今、一人暮らしを余儀なくされるお年寄りが増えています。核家族化が進んだこともその理由のひとつですが、子どもが転勤で一緒に暮らせなくなった、子どもやその配偶者との仲がうまくいかない、子どもがいなく配偶者が亡くなりひとりになってしてまった…など、その他にも事情はさまざま。
また、ひとり暮らしをしているのは必ずしも高齢の方ばかりではありません。最近は、独身を貫く方も多いですし、家族と離れてひとりが気楽という理由でひとり暮らしをする方もいらっしゃいます。
ここで気になるのが、離れて暮らす身内や周囲の人とのつき合いがない方が多いということです。健康な人の場合、身内でも普段から連絡を取り合う習慣がなく、周囲の人も気にしないことが多いため、いざというときに発見されにくくなってしまうのです。
そのため、近所づきあいが苦手な中高年や若者でも、突然の病で意識を失ったり、転倒して頭を打ったりした際に誰も気づいてもらうことができず、孤独死につながってしまうことが起こっています。
十分な生活費を賄えない方がひとり暮らしをしている場合も危険です。病気を患ってしまい医療費が高額でそれが継続的に続くような場合は特に孤独死につながることが多くなります。医療費が払えないため病院に行くこともなく、引きこもっている間に悪化してしまい、そのまま亡くなってしまうというケースです。
このように、「ひとり暮らし」「病気」「貧困」という状況が重なったとき、孤独死という危険がすぐそばにあることを忘れてはいけないでしょう。
孤独死を防ぐためには、何といっても家族や近所の方とコミュケーションをとることが一番の対策となります。日頃からすすんで近所の方とコミュニケーションをかわす機会をつくることが大切です。町内会、自治会が企画するイベントなどに顔を出すようにするだけでも周囲が気にかけてくれるようになりますので、積極的に活動範囲を広げてみてください。
ボランティア団体が行う訪問サービスも対策のひとつ。また、宅配サービスのオプションで、訪問時に様子を確認してくれるサービスもありますので、身近でどのようなサービスがあるのか、調べてみることをおすすめします。
最近はインターネットを活用したサービスも多くあります。たとえば、本人がパソコンやスマホなどを利用できる場合、スカイプやメールを活用し、毎日状態を確認することで孤独死を防ぐ確率がかなり高くなります。
施設に入ることを説得するのもひとつ。施設であれば管理してくれる人がいるので、体調の変化などがあった場合に、すぐに対処してもらうことができます。
最近は、万が一体調の変化を感じた際に、緊急通報をすることで、専門の業者が様態について話を聞いてくれたり、救急車を手配してくれたりするサービスなどもあります。また、ホームセキュリティを活用する人も増えてきました。緊急時用の発信機を身に着けることで体調を見守ってくれるので、自分で通報できなくても安心です。万が一のときにはすぐにかけつけてくるので、費用はある程度かかってしまいますが、最悪の事態を防ぐ対策のひとつとして考えてみてもいいでしょう。
周りにひとり暮らしの方がいる場合、ちょっとした周囲の気遣いで、最悪の事態を防ぐことができます。郵便受けに新聞や配達物がたまっているときには、念の為訪問して様子を確認してあげるとよいでしょう。
本人とも日頃からコミュニケーションを取り、長期で留守にする場合はひとこと伝えてもらうなど、お互いにルールをつくっておくとスムーズな見守りができますね。
「最近姿を見ないけど大丈夫かしら…」「近所の方の気配が感じられない…」という場合は、電気や水道などが使用されているかどうかをチェックするという方法もあります。
たとえば、回覧板をまわすときはポストに入れずにピンポンをして無事を確認することも異常事態を防ぐ対策となります。
当社がある群馬県では、【民間事業者と連携した見守り活動】が行われています。協定を締結した民間事業者・団体が、日常のサービス業務を行う際に地域住民の異変などに気づいた際には、市町村の担当窓口に報告することになっているのです(緊急を要する場合は警察・消防などに連絡)。たとえば、ポストに新聞や郵便物がたまっている、数日間ずっとカーテンが閉まっている、水道・ガス・電気が使用されていないなどの状態が見られた場合など。それにより、様子がおかしいと思われる際には、市町村などの職員が現地で状況を確認。必要に応じて対策が行われるので安心ですね。
ご紹介したような孤独死しないための対策を試みても、どうしても避けられないケースが起こる可能性はありますが、できるだけ本人だけでなく、家族、そして周囲、自治体などが協力し合って、孤独死を防ぐための取り組みを強化していくことが望まれます。
それでも、避けられなかった場合は、当社にご相談ください。当社では、孤独死による特殊清掃サービスを行っており、その後の対応や遺品整理などのサービスもお引き受けすることができます。
ご家族、管理会社の方、大家さんなど、お困りの際には、当社にご相談ください。できる限り誠意を持って対応させていただきます。